AブックとBブックについて

お客様(投資家)からの注文(取引)を、FX会社がどのようにカバー(ヘッジ)しているかにより

・Aブック(No Dealing Desk)

・Bブック(Dealing Desk)

に区分することができます。

Aブック・Bブックについて詳しく解説をしていきます。

 

Aブック

★アヴァトレード・ジャパンはAブックです。

・Aブック(No Dealing Desk)は、FX業者(デリバティブ取引業者)が、お客様(投資家)からの注文を「すべて」「同時に」市場または取引所(※)にカバー(ヘッジ)するブローカーを指します。

※FXの場合は、インターバンク市場を含むカバー先(リクイディティプロバイダー)に相当します。


 

アヴァトレード・ジャパンのカバー先

アヴァトレード・ジャパンのカバー先(リクイディティプロバイダー)は、同親会社(Ava Trade Ltd)です。

アヴァトレード・ジャパンの親会社である「Ava Trade Ltd」は、インターバンク市場を構成する大手銀行と同様、Aブックに限りなく近いBブックです。

大事なことは、

・アヴァトレード・ジャパンの役職員の人件費を含めた会社運営費がスプレッド収益の%だけで成り立っていること

・アヴァトレード・ジャパンの顧客が利益を出したら、2週間以内にカバー先である親会社から代金決済がなされる契約になっている。また、実際そのような送金がこれまで行われてきていること

・親会社を含めたインターバンク市場の構成員は、ヨーロッパの金融当局の規制監視のもと、日本のFX会社よりも遥かに厳しく、マーケットリスクを負わない(過度なマーケットメイクが出来ない)構造になっていること

上記を踏まえ、お客様(投資家)と利益相反する会社運営ではないため、安心したFX取引を行うことができます。

 

Bブック

・Bブック(Dealing Desk)とは、わかりやすく言えば、売買手数料(オファー・ビッドのスプレッド)に加えて、顧客の損失もブローカー(正確にはマーケットメイカー)の利益にしてしまおうという運営(勘定)のことを呼びます。


もっと詳しく「Bブック」

1.かつて「取引所集中義務」があった株式ブローカー(証券会社)や商品先物ブローカーにおいて、組織営業を使って(特定の(流動性が中途半端)銘柄や特定の商品(小豆やゴムなど)大量推奨販売を行い最終的には顧客に損失を負わせる行為が行わるときに、顧客の注文はルール通り取引所につないでおきながら、一方で、業者の自己勘定で対取引所における逆の取引(通常は同銘柄の空売り)を行い、顧客勘定と利益相反する利益を上げていた経緯に依ります。
(この自己勘定のことを、業界用語で「裏勘定」「B勘定」と呼んでいたことが語源ではないかと考えられています)

2.上記(1)は、金融法の潜脱と考えられるが、FX取引は取引所集中義務のない「店頭デリバティブ」なので、B勘定自体は法の潜脱ではなく法律違反でもない。つまり、Bブック営業自体は「違法ではない」。

3.しかしながら、B勘定がブローカー(正確にはマーケットメーカー)の収益の柱になっているようであれば、上記(1)の「利益相反」に該当するために、弊害が発生する。

例として、

    • 決済利益を極小化させるために
      利食いの注文がリジェクト(約定拒否)されやすくなる
      顧客不利な方向に価格操作がされやすくなる
      (「非対称スリッページ規制」が導入されたので、ある程度の規制効果は出ていると考えられる)

    • 最大発注数量を抑制し、小口顧客だけでポートフォリオを形成し、カバー取引を極小化しても業者自身のマーケットリスクが危険水域に陥らないような運営に多くのBブックのブローカーは依存をしているが、小口顧客に限っても、一定割合で「勝つ投資家」は出現する。
      「投資家が勝つことは、Bブックのブローカーが負けることを意味する」ので、投資家が勝てば勝つほど、業者としては損することになる。
      そのために、勝つ投資家は、不正取引に本来該当しないにもかかわらず、業者から不正取引を宣告されて、口座閉鎖に追い込まれるリスクが高い。

    • 特に日本のFX投資家は、系統的に(統計的に有意に)損失を繰り返してきたため(要するにFX取引をする投資家のほとんどが負けている)、結果的にはBブックのFX会社が隆盛を誇ってきた。FX投資家の平均的なリテラシーが低かったとも解される。
      Bブックによる利益は、役職員のボーナスだけでなく
      ・システム費用(UXの低レベル化)
      ・マーケティング費用(イメージキャラクター、スプレッド競争を煽る比較サイトなどのアフィリエイト)
      へと再投資されてきた。
    • これを「焼き畑農業的FX」と呼ぶならば、これまでのトレンドが逆転したときに、Bブックの運営は、会社経営の行き詰まりや、利益を出金できなくなるなど、口座閉鎖よりも深刻なパニックの要素となる。


4.金融当局は、これらの問題をすでに把握していて、Bブックへの規制を強化したかったところ(Bブックそのものにターゲットした規制は難しいと判断し???)、レバレッジ規制強化も検討されたが、結局、「未カバー取引」等のストレステスト導入がはじまったところです

(アヴァトレード・ジャパンは「未カバー取引」によるストレスは常に「ゼロ」です。)